ワイモバイルの速度は遅い？速い？大手キャリア・他社格安SIMと比較

ワイモバイル（Y!mobile）は、大手キャリアよりも安価な料金でスマホを利用できる格安SIMのひとつです。

料金の安さに惹かれるものの、「ワイモバイルの通信速度は遅くないのかな？」「他社から乗り換えたら速度が遅くなるのでは？」と心配ですよね。

そこで今回は、ワイモバイルの速度やメリット、おすすめの人の特徴についてくわしく解説します。

大手キャリア・他社格安SIMとの速度も比較しているので、ワイモバイルへの契約を検討している人はぜひ参考にしてくださいね。

ワイモバイルの速度は遅くない

結論を言うと、ワイモバイルの速度は決して遅くありません。むしろ安定性に優れた速さといえるでしょう。

上記のポイントについて詳しく説明します。

自社回線利用で速度が安定している

ワイモバイルの通信速度が安定的で速い理由は、自社回線を利用しているからです。

ワイモバイルを運営しているのは、大手キャリアのひとつであるソフトバンクで、ワイモバイルにもソフトバンク回線をそのまま使用しています。

一方、ソフトバンクの回線を自社回線として使っているワイモバイルの通信速度は安定しており、速度も3大キャリアに匹敵するほどです。格安SIMの中でも、速い通信速度を実現しています。

ちなみに、ソフトバンク4G・LTEのエリアごとの下りの最大通信速度は、以下のとおりです。

上記の表を見て分かるとおり、4K動画の快適な視聴に必要とされる20～30Mbpsを、十分にクリアしているといえます。

ワイモバイルは大手キャリアのソフトバンク回線を自社回線としているので、安定的で速い通信速度を維持できるということですね。

※出典：Hybrid 4G LTEのネットワーク技術 | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク

回線が混む昼間の速度も速め

ワイモバイルは、昼間の通信速度も安定的に速いことも特徴です。昼は学校や職場が休憩時間に入り、スマホを使う人が増えるため、回線が混雑します。

そのため、回線のキャパシティが大きくない格安SIMは、昼の通信速度が低下するのが一般的です。

ワイモバイルの昼時間帯の平均的な通信速度は以下のとおりです。

通信速度における上りとはデータの送信速度（アップロード）、下りとはデータの受信速度（ダウンロード）のことです。bpsは1秒間に転送できるデータの量を指します。

上記はあくまで参考値ですが、ワイモバイルの昼間時間帯の速度は下りで54.59Mbpsです。ブラウジングやSNSの利用はもちろん、動画視聴やスマホゲームも問題なく行えるでしょう。

一般的に、ストレスなく動画視聴できる通信速度は、4K画質で20Mbps以上といわれています。ワイモバイルなら、HD画質だけではなく4K画質の動画も昼休みに視聴できますね。

参考：Y!mobile(ワイモバイル)の速度測定結果(実測値) | 下り速度・上り速度の平均値を公開中！ | みんなのネット回線速度

速度制限時の速度は最大1Mbps

ワイモバイルは、速度制限時の速度も速いです。料金プランにもよりますが、速度制限がかけられても最大1Mbpsの通信速度でスマホを使えます。

ワイモバイルの速度制限時の速度は、業界でも最高水準の速さです。ワイモバイルの、速度制限時の料金プランごとの速度を表にまとめました。

一般的に、メール・SNSのメッセージ受信は128kbps～1Mbps以上、WebサイトやSNSのブラウジングは1～10Mbps以上が快適に利用できる速度の目安だといわれています。

プランM・Lの制限時速度は最大1Mbpsなので、SNSの利用やブラウジングは問題なく行えるでしょう。

「速度制限時の通信速度が遅すぎるのはイヤだ」という人に、ワイモバイルはぴったりですね。

参考：どんな料金プランがあるの？ | ワイモバイルのりかえガイド | Y!mobile公式サイト

ワイモバイルと他社の通信速度を比較！

「大手キャリアや他の格安SIMと比較すると、ワイモバイルの速度は速いの？遅いの？」と疑問を持つ人も多いでしょう。

ここでは、3大キャリア（ドコモ・ソフトバンク・au）とワイモバイルと比較されがちな楽天モバイル・UQモバイル・LINEMOの速度を比べてみます。

3大キャリア・楽天モバイル・UQモバイル・LINEMOとワイモバイルの速度比較表

2023年8月現在の直近3ヵ月のワイモバイルの平均的な下り速度は、71.18Mbpsです。

上記はあくまでも目安ですが、3大キャリアほどではないもののワイモバイルの速度は遅くないのがわかります。3大キャリアの1つであるauとも遜色ない速度です。

ワイモバイルの平均的な下りの通信速度は、4K動画を視聴するのに必要な20～30Mbpsを十分に超えています。速度制限がかからない限りは、ストレスなくスマホを使えるはずです。

下りの通信速度が、50Mbpsを下回る格安SIMも少なくありません。ワイモバイルは、3大キャリアに次ぐ通信速度を維持しています。

参考：みんなのネット回線速度(みんそく) | 速度比較が出来る通信速度測定サイト｜2023年8月時点の情報（直近3ヵ月）

昼間の速度は？時間帯ごとに比較

先述したとおり、ワイモバイルの昼時間帯の通信速度は決して遅くありません。

3大キャリア・楽天モバイル・UQモバイル・LINEMOと、ワイモバイルの時間帯ごとの速度を比較してみました。

ワイモバイルの昼間の速度は、au以外の5社よりは劣るものの平均して50Mbpsを超える安定した速さです。昼の回線混雑時間でも、スムーズに動画を視聴できます。

時間帯によっては、20Mbpsを下回る速度に落ちる格安SIMは少なくありません。どの時間帯でも50Mbps以上を維持しているワイモバイルの回線速度は、優秀といえます。

学校や職場の昼休み時間に、スマホの速度が遅くてストレスが溜まることもなさそうですね。

参考：みんなのネット回線速度(みんそく) | 速度比較が出来る通信速度測定サイト｜2023年8月時点の情報（直近3ヵ月の平均速度）

速度制限時の速度

契約プランのデータ容量を使い切ったときに発動するのが「速度制限」ですが、会社ごとの速度制限時の速さは以下のとおりです。

楽天モバイルは、日本国内での利用はデータ無制限で速度制限がかかりません。速度制限に関しては、他社よりも1歩リードしています。ただし、使用状況によっては、制限がかかる場合もあるようです。

次いで速度制限時の速度が速いのは、ワイモバイル・ドコモ・UQモバイル・LINEMO。プランにもよりますが、速度制限時も最大1Mbpsの速さでスマホを使えます。

ワイモバイルは速度制限時も、比較的快適に使えるスマホといえるでしょう。

ただし、ワイモバイルは低速への切り替えは自由にできません。通信量を使い切ったときだけ低速化することをおぼえておきましょう。

ワイモバイルの速度に関する口コミ

実際にワイモバイルを使ってみた人の口コミが気になる人も多いでしょう。インターネット上で見られたワイモバイルの速度に関する口コミには、以下のようなものがありました。

ワイモバイルの速度に関するいい口コミで多かったのは、「速度が速い」という意見でした。「大手と変わらない」「他の格安SIMより速い」など、速さを実感している声が多いです。

一方で、速度に関する不満の声もありました。「ソフトバンクから変えたら遅くなった」など、大手からワイモバイルに乗り換えたあとに速度の遅さを感じた人も少なくないようです。

格安SIMの中では速くて安定的な速度を維持しているワイモバイルですが、大手から乗り換える場合、速度を重視する人は注意が必要です。

口コミはあくまで個人の意見です。参考程度に考えておきましょう。

ワイモバイルの速度で十分にできること

昼間時間でも下りの速度が50Mbpsを下回らないワイモバイルは、ほぼすべてのスマホ作業を十分に行えます。

スマホの使い方別の、快適な回線速度の目安は以下のとおりです。

メール・LINEの送受信は、テキスト中心なら1Mbpsあれば十分に行えます。

Webサイトの閲覧は、テキストのみであれば1Mbpsほどでも問題ありませんが、画像が多いページの場合は、10Mbpsほどの速度が必要です。4K動画視聴やWeb会議は、30Mbpsほどあれば快適に行えます。

ただし、快適にスマホを使えるのは、データ容量の範囲内の話なので、速度制限がかかったときは注意が必要です。

ワイモバイルの制限速度は、最大1Mbpsと比較的速いほうですが、メール・LINEの送受信や簡易的なWebサイトの閲覧以外は不自由さを感じるかもしれません。

ワイモバイルを快適に使うには、データ容量を使い切らないよう気を付けることが大切ですね。

ワイモバイルならテザリングも無料

5G・4Gのテザリングが無料でできるのも、ワイモバイルの魅力です。

テザリングとは、スマホをアクセスポイントとして、パソコンやタブレットをインターネットにつなぐことです。WiFi環境がなくても、スマホがあれば他機器をインターネットにつなげます。

カフェでPCを使って仕事をしたい人や屋外でゲーム機を使いたい人は、ワイモバイルのスマホを持っていれば便利です。

一般的なテザリングのオプション料金は500円/月前後なので、年間約6,000円を節約できるのはうれしいですね。

ワイモバイルが遅いときの対処法

ワイモバイルの速度が遅いと感じるときは、以下のような対処法を試してみましょう。

速度制限を解除する

ワイモバイルの速度が遅い原因として考えられるのは、速度制限による低速です。契約している料金プランのデータ容量を使い切ると、速度制限がかかります。

速度制限がかかってしまった場合は、翌月になるまで速度は回復しません。ただし、速度制限の解除（データ通信量の追加購入）を行えば、元の速度に戻ります。

ワイモバイルの追加データ通信量の料金は、550円（税込）/0.5GBです。翌月まで待てない人は、データ通信量を購入して速度を回復しましょう。

制限解除までの日数や財布と相談して、解除するかどうかを決めましょう。WiFiをうまく活用するのもおすすめです。

回線が混雑する時間帯を避ける

回線混雑時は、ワイモバイルの速度は低下します。

上記のような時間帯で速度の遅さを感じるときは、時間をずらしてスマホを使いましょう。

軽いブラウジング程度なら問題ありませんが、動画視聴やゲーム等を行う場合は混雑時間を避けるほうが快適です。

ただし、ワイモバイルは昼時間帯の速度も安定しているので、他社の格安SIMよりは快適です。

高スペックな機種に変更する

スマホの機種のスペックが低いのも、速度が遅い原因のひとつです。

3年以上同じスマホを使い続けていて速度の遅さを感じているなら、最新機種に買い替えてみましょう。

ハイスペックなスマホに変えれば、驚くほど快適に使えるようになるかもしれません。

古いスマホはセキュリティのサポートも受けづらくなるので、定期的に買い替えるのがおすすめです。

通信障害が発生していないか確認する

スマホの速度が遅いときは、ワイモバイル自体で通信障害が発生している可能性もあります。ワイモバイルの公式サイトで、通信障害が発生していないか確認しましょう。

WiFi環境をうまく利用して、通信障害が改善されるまで待ちましょう。

過去に、大手キャリアで大規模な通信障害が発生した事例もあります。備えとして、近隣のフリーWiFiの場所を確認しておくのがおすすめです。

キャッシュを削除する

キャッシュを削除するのも、ワイモバイルの速度が遅いときに試してほしい対処法のひとつです。

キャッシュがたまりすぎているせいで、ブラウジングの速度が遅くなっている可能性があります。Webページの表示が遅い場合は、キャッシュを削除してみましょう。

キャッシュの削除は、速度制限もかかっていない、通信障害も起きていない場合の対処法です。

ワイモバイルの料金プラン

ワイモバイルの料金プランは、「シンプルS」「シンプルM」「シンプルL」の3つです。割引サービスは、「家族割引サービス」「おうち割 光セット（A）」の2つがあります。

ワイモバイルの料金プラン

ワイモバイルの料金プランは3種類のみであり、シンプルでわかりやすいのが特徴です。基本料金は2,178～4,158円（税込）で、データ通信量は3・15・25GBの3つに分かれています。

余ったデータは翌月に繰り越せるので、ムダがありません。

データ増量オプションを追加すれば、シンプルSは＋2GB、シンプルM・Lは＋5GB増量可能です。2023年8月現在、初めてデータ増量オプションを利用する人は、最大7カ月間オプション利用料が無料になります。

データ容量を使い切ったときの速さは最大300kbps～1Mbpsで、速度制限後も比較的快適に使えます。通話料が無料になる、「だれとでも定額」「スーパーだれとでも定額」のオプションも用意されています。

ワイモバイル契約者は、Yahoo!JAPAN IDとの連携で「Yahoo!プレミアム」を無料で利用できます。Yahoo!ショッピングでのポイント還元率がアップするなど、お得な特典を受けられますよ。

出典：シンプルS/M/L｜料金｜Y!mobile公式サイト

ワイモバイルの割引サービス

ワイモバイルの基本的な割引サービスは「家族割引サービス」「おうち割 光セット（A）」の2つがあり、併用はできません。

それぞれの割引サービスが適用されたあとの月額基本料金は、以下のとおりです。

家族で複数回線ワイモバイルを契約している人は「家族割引サービス」、ソフトバンク光・ソフトバンクAirを契約している人は「おうち割 光セット（A）」を利用できます。

いずれも1回線当たり税込1,188円/月、年間で14,256円の割引を受けられるので大変お得です。

月額990円からスマホを利用できるのは、うれしいポイントですね。

ただし、家族割引サービスで割引を受けられるのは2回線目以降の契約なので注意しましょう。ソフトバンクのインターネット回線を利用している人は、「おうち割 光セット（A）」を利用したほうがお得です。

ワイモバイルを使うメリット

ワイモバイルには、以下のようなメリットがあります。

ソフトバンク回線利用で速度が安定的に速い

ソフトバンク回線を自社回線として利用しているワイモバイルは、速度が安定的に速いのがメリットです。上述したとおり、大手3社や他の格安SIMと比較してもワイモバイルの通信は良質といえます。

回線が混雑している昼時間帯の通信速度が安定しているので、休憩時間に動画視聴やゲームなども楽しめるでしょう。

ワイモバイルなら、4K動画も快適に視聴できますよ。

料金プランがシンプルで選びやすい

スマホの料金プランは複雑でわかりづらい会社も少なくありませんが、ワイモバイルの料金プランは3つだけです。誰でもわかりやすい料金設計であり、使い方に合わせて簡単に選べます。

公式サイトには、「かんたん料金シミュレーション」や「スマホ料金プランオプション診断」なども用意されています。格安SIMに詳しくない人でも、自分に合った料金プランを見つけられるでしょう。

料金プランがシンプルで料金が明確なので、安心して利用できますね。

テザリングを追加料金なしで利用できる

テザリングを無料で利用できるのも、ワイモバイルの大きなメリットです。

カフェでの仕事や旅行の滞在先など、WiFi環境が整っていない場所でも、簡単にネットを使えます。

料金不要で、ポケット型WiFiルーター代わりにスマホを使えますよ。

全国各地の店舗でサポートを受けられる

ワイモバイルのショップ・取り扱い店は、全国に約4,000店舗あります。店舗スタッフに相談しながら契約を進められるので安心です。

スマホのショップは混雑していると待ち時間が長くなりますが、来店予約を申し込めば待ち時間なく手続きできるので、忙しい人でも利用しやすいでしょう。

対面で相談できるので、乗り換えもスムーズにできます。

無料でYahoo!プレミアムを利用可能

ワイモバイル契約者なら、追加料金なしでYahoo!プレミアムの特典を受けられます。Yahoo!プレミアムで利用できる特典の一例は、以下のとおりです。

月額550円（税込）のEnjoyパックに加入すれば、Yahoo!ショッピングでPayPayポイントが最大12％貯まります。普段からYahoo!ショッピングを利用する機会が多い人に、ワイモバイルはおすすめです。

本来のYahoo!プレミアムの月額料金は508円（税込）なので、年間6,096円が無料になるのはお得ですね。

ワイモバイルがおすすめの人

ワイモバイルは、回線の安定感と料金の安さの両立を実現しています。速度も安さも諦めたくない、そんな人にワイモバイルは最適です。

ワイモバイルの最安料金は、家族割引サービス・おうち割 光セット（A）を適用した価格です。

元々料金が安いワイモバイルですが、家族で契約する人やソフトバンク光・ソフトバンクAirなどのソフトバンクサービスを利用している人は、よりお得にスマホを持てます。

Yahoo!プレミアムに無料で入会できるのも、ワイモバイルの魅力です。Yahoo!ショッピングでのポイント還元率UP、PayPayクーポンなどの特典を受けられるので、利用する機会が多い人にもおすすめできます。

ワイモバイルに関するよくある質問

まとめ

今回は、ワイモバイルの速度についてくわしく解説しました。ワイモバイルの速度は安定的に速く、さまざまなスマホ操作を快適に行えます。

最安料金990円（税込）の、シンプルでわかりやすい料金プランもワイモバイルの魅力です。

スマホの料金を節約したい人、格安SIMを使っているけれど通信速度に不満があるという人は、ワイモバイルの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

まずは公式サイトで料金シミュレーションしてみましょう！